あなたは、何をしているときに、いちばん力が湧きますか。誰かの役に立てたと感じた瞬間かもしれないし、面白いと夢中になっているときかもしれません。その「力の源」は、人によってはっきりと違います。LifeFlowでは、その一人ひとりに備わった動力源のことを「コア」と呼びます。ここでは、コアとは何か、そしてそれを知ると日々がどう変わるのかを、やさしくお話しします。
コアとは、生まれ持った「動力源」
コアとは、ひとことで言えば、あなたが生まれ持った動力源です。車にたとえるなら、エンジンにあたる部分。何に触れると力が湧いてくるのか、どんな瞬間に体が自然と動き出すのか——その「力の出どころ」のことを指します。
大切なのは、コアは生年月日から決まり、生涯を通じて変わらないという点です。年齢を重ねても、環境が大きく変わっても、あなたの核として、ずっとそこにあり続けます。だからこそ、迷ったときに立ち返れる、ぶれない軸になってくれます。
ときどき、経験の中で育っていく「フィールド」と混同されることがあります。フィールドは、あなたが歩んできた道のりの中で育つもので、コアとはまた別の話です。コアはあくまで、生まれたときからあなたに備わっている、変わらない土台だと考えてください。
それは「性格」ではありません
コアは、性格とはちがいます。ここは、とても間違えやすいところです。性格は、明るい・慎重・おおらかといった、ふるまいの傾向のこと。育った環境やそのときの状況によって、少しずつ移り変わっていきます。
一方でコアは、そうした表面のふるまいよりも、もう一段深いところにあります。「何に触れると、力そのものが湧いてくるか」という、あなたのいちばん奥の傾向です。性格は環境で変わっても、コアは変わりません。同じ性格に見える二人でも、力の出どころがまるで違う、ということは珍しくないのです。
だから、性格を直そうとするのとは、まったく別の話になります。性格は「どう見えるか」の問題ですが、コアは「どう動くと自分に力が戻ってくるか」の問題です。性格を無理に変えようとしても疲れるだけですが、コアは変える必要がありません。知って、活かせばいい。ここが、コアという考え方のいちばん優しいところだと、私たちは思っています。
同じ行動でも、力の源は人それぞれ
これは、具体例で見るといちばん腑に落ちます。たとえば「人を助ける」という、まったく同じ行動を考えてみましょう。同じことをしていても、そこで力が湧く瞬間は、人によって違います。
ある人は、目の前の相手の「役に立てた」と感じたときに力が湧きます。またある人は、その手助け自体が「楽しい」と感じた瞬間に、勝手に体が動き出す。別の人は、なぜそれで相手が助かるのかが「腑に落ちた」ときに、深く長く集中できる。そしてまたある人は、自分で試して「確かに効く」と確かめたときに、はじめて本当の力になる。
同じ「人を助ける」でも、力の出どころはこんなに違います。この“出どころ”こそが、コアです。だから、うまくいっている人のやり方をそっくり真似しても、自分にはしっくりこないことがある。それはあなたが劣っているのではなく、力の源が、その人とは別の場所にあるだけなのです。
6つのコアと、それぞれの動力源
LifeFlowでは、この動力源を6つに分けて捉えます。それぞれの動力源を、ひとことで表すとこうなります。
愛は「人の役に立ちたい」。誰かの力になれたと感じたときに、いちばん満たされます。楽は「楽しいことをしていたい」。面白さそのものが原動力で、夢中になれる対象に強く反応します。個は「自分らしくありたい」。自分で納得し、自分の感覚に正直でいられるときに力が出ます。
智は「本質を知りたい」。物事の仕組みや理由が見えたときに、深く力が続きます。徳は「認められ、支え、積み上げたい」。信頼を得ながら着実に重ねていくことに、手応えを感じます。才は「新しい価値を生み出したい」。まだ世にないものを形にする瞬間に、力が湧いてきます。
読みながら、「自分はこれに近いかもしれない」と感じたものはあったでしょうか。人はこの6つの動力源を、それぞれ違う配分で持っています。どれか一つだけ、というより、中心となるコアがあり、そこにあなたらしさが宿っています。だから、あの人のようになろうと背伸びするより、自分の中心にある動力源を素直に活かすほうが、無理がなく、長く続きます。
優劣はなく、あるのは「方向の違い」だけ
ここで、いちばん大切なことをお伝えします。どのコアが優れている、ということはありません。愛が徳より上、才が智より下、といった順位は存在しません。あるのは、優劣ではなく「方向の違い」だけです。
北を向く針と、南を向く針。どちらが正しいわけでもありません。ただ、向いている方向が違うだけです。コアも同じで、力が湧く方向がそれぞれ違うだけ。だから、自分のコアと違う人を見て「自分はダメだ」と感じる必要は、まったくありません。あなたには、あなたの方向に、しっかりとした力が備わっています。
むしろ、自分のコアを無理に矯正しようとするほど、力は出にくくなります。役に立ちたい人が「もっと数字にこだわらなきゃ」と自分を責めたり、楽しさで動く人が「もっと地道に耐えなきゃ」と我慢を重ねたり。方向を変えようとするより、自分の方向のまま、その力を活かすほうが、ずっと自然で、ずっと遠くまで行けます。
大事なのは、自分のコアに「気づく」こと
自分の動力源を知ると、いろいろなことが見えてきます。どんなときに自分は力が出るのか。逆に、なぜあの仕事はあんなに重く感じたのか。どう動けば、無理なく流れに乗れるのか。バラバラだった経験が、一本の線でつながって見えてくるのです。
たとえば仕事なら、同じ職場でも、自分のコアが満たされる役割に少し寄せていくだけで、疲れ方がまるで変わります。人間関係なら、相手のコアが自分と違うと知っているだけで、「なぜこの人はこう動くのか」が腑に落ち、いらだちが理解に変わります。学びなら、自分が力を出しやすいやり方で取り組めるので、続けやすくなる。日常のあらゆる場面で、コアは静かに効いてきます。
これまで「頑張っているのに空回りする」と感じてきた人ほど、コアに気づいた瞬間の変化は大きいものです。多くの場合、力が足りなかったのではなく、力の入れどころが、自分の動力源とほんの少しずれていただけ。方向を合わせ直すと、同じ努力でも、進む距離がまるで違ってきます。無理に自分を変えなくても、もともと持っている力が、きちんと前に出てくるようになるのです。
特別なことをする必要はありません。まず必要なのは、自分のコアに「気づく」こと。気づいてしまえば、あとは日々の選択が、少しずつ自分に優しくなっていきます。「なぜかうまくいかない」が「こう動けばいい」に変わっていく。その最初の一歩が、自分の動力源を知ることなのです。LifeFlowでは、生年月日から、あなたのコアをやさしく読み解きます。まずは気軽に、自分のエンジンを確かめるところから始めてみてください。
- コアとは、生まれ持った「動力源」。生年月日から決まり、生涯変わらない
- 性格とは違い、「何に触れると力が湧くか」という一段深い傾向のこと
- 同じ行動でも、力の源は人それぞれ。6つのコア(愛・楽・個・智・徳・才)がある
- コアに優劣はなく、あるのは「方向の違い」だけ
- 大事なのは、自分のコアに気づくこと。日常の選択が、少しずつ自分に合っていく
